北九州市環境修学旅行のご案内。エコに取り組む北九州市でしかできない修学旅行を提案します!

北九州市の自然の特徴
 北九州市の面積は約488km2で、東部の企救山塊と中央部から伸びる福智山塊などに占められ、平野部は散在し、臨海部低地の大半が埋め立て地などの人工造成地です。気候は、瀬戸内気候と日本海気候の中間的な傾向をもち、年平均気温17℃程度、年間降水量2,000mm程度です。植生は、常緑広葉樹林に属し、自然植生はスダジイ群落、タブノキ群落、平尾台周辺のススキやネザサ群落などが代表的で、1,528種が確認されています。鳥類は、国内で約700種で、そのうち約300種が北九州市内で確認されています。また、絶滅危惧種も多く生息していて、福岡県版「レッドデータブック」に掲載された希少種64種のうち59種が確認されています。最近は、幻の鳥といわれたカワセミを見る機会も増えました。多くの野鳥が生息するということは、えさとなる昆虫や小動物が多く生息することを意味します。

 曽根干潟には、4本の河川が流れ込み、1年間に約7,000万m3の淡水と、約3,300トンの土砂が運ばれています。曽根干潟とその後背地に広がる水田や草地で確認された野鳥の種類は年間100種以上、13,000羽を超える野鳥が飛来してきます。市内全体で約300種ですから、ここはまさに野鳥の楽園です。絶滅危惧Ⅱ類になっている、世界中で約7,000~9,000羽と推測されるズグロカモメが、ここ曽根干潟で越冬します。2億年前から姿を変えず「生きている化石」と呼ばれるカブトガニにとっても、曽根干潟は日本屈指の産卵地です。2億年もの間、姿を変えていない生き物がすんでいることは、驚きです。

 平尾台は、南北6km、東西2kmにわたるカルスト台地で、国の天然記念物です。約3億年前に、海底に積もったサンゴ礁が、地殻変動により隆起したのち、陸上に出現し、雨水浸食をうけてできたとされています。すり鉢状の窪地(ドリーネ)の下には鍾乳洞があり、洞内からはナウマンゾウなどの化石も発見されています。また、約5,000年前の石器や土器も、洞内や地上から多数発見され、古代人がここで狩猟していたことがうかがえます。


絶滅危惧種:環境省の「レッドデータブック」(2006年8月改訂版)によれば、絶滅危惧種とは「絶滅のおそれのある種」であり、絶滅の危機に瀕しているⅠ類、絶滅の危険が増大しているⅡ類に大別されます。絶滅原因は、急速な環境変化、移入生物、乱獲などが考えられます。福岡県版「レッドデータブック」(2001年)や「北九州市の希少野生生物」(2008年)も発行されています。
北九州市の自然保全の取組み
 響灘地区に植樹することで、野鳥をはじめとした動植物が生息する自然を創ります。そして、その豊かな自然の中で産業進出をうながすとともに、市民が憩う場を生み出します。具体的な取り組みとしては、どんぐり拾いから苗木を育てる「響どんぐり銀行」や、NPOなどからなる実行委員会が主催して植樹する「鳥がさえずる緑の回廊植樹会」などがあります。また、同地区の廃棄物処分場跡地に、自然創成の考えによる拠点となる緑地を整備し、市民と自然のふれあいを促進するビオトープ整備を行っています。

 若者の流出や高齢化で農地や山林の荒廃が進む山村と、自然に囲まれた生活を求める都市住民が交流することにより、農山村地域の自然や文化の保全を目指します。小倉南区中谷地区では、中谷ウォーキングや漬物コンクールなどのイベントを実施します。

 希少種を含む身近な生物調査の実施や、その調査結果の情報データベースの構築を進めます。2007年度、市民や専門家などの協力で、「北九州市の希少野生生物」を作成しました。また、市民参加型でメダカやトンボ、セミの抜け殻を調査しています。

 きれいな水がないと生きられないホタルを美しい環境のシンボルとして、「人もホタルもすみ良い快適環境の実現」と、「ホタルを通して地域の活性化を進める」ことを目的に、1992年度から「ほたるのふるさとづくり」が始まりました。環境改善と地域活性化をセットで進めることが大きな特徴で、1995(平成7)年には、市民を中心とした全市的組織「北九州ほたるの会」が結成され、以降、「全国ホタル研究会」の北九州大会開催(1998年)や活動拠点「ほたる館」のオープン(2002年)など、着実に展開しています。市民と行政で1984(昭和59)年から市内河川のホタル飛翔調査を行い、「北九州ほたるマップ」にまとめています。現在60を超える河川でホタルが見られ、長年のホタル保護活動が実を結んでいることがわかります。
 また、市役所には「ほたる係」が全国に先がけて1992(平成4)年に創設され、ホタル育成への助成、情報交換の場づくり、人材育成、専門アドバイザーの派遣、そして水辺づくり事業などを続け、2008(平成20)年には、「第10回日本水大賞」(日本河川協会主催)で、審査部会特別賞を受賞しました。ほたるのふるさとづくりの活動は、2001(平成13)年から国際化します。韓国ホタル研究会の来日を機に韓国との交流が始まり、台湾や中国を加え「国際ほたるシンポジウム」を開催するなど、「世界一のほたるのまち」を目指しています。

 「みんなで植えれば100万本!」の呼びかけのもと「地球温暖化を防ぐ」「うるおいのあるまちをつくる」「『都市のなかの自然、自然のなかの都市』をつくる」を目的に、植樹プロジェクトが2008(平成20)年に始まりました。環境モデル都市の第1号事業でもあり、15年間で100万本を植樹しようというものです。100万本を植樹した場合、約1,500世帯分のCO2を削減(約3,700トン/年)することができます。家族、グループ、地域、お店、企業、学校、市役所など、いろいろな人に参加してほしいとの願いを込めて“みんなで、どこかで、りょっか”の頭文字を取った推進組織「みどりネット」も発足しました。100万本の緑が育った素晴らしいまちを想像してみてください。

 山田緑地は、第二次世界大戦から戦後にかけて日本軍、米軍により弾薬庫として使用されていたため、約半世紀にわたり一般の立ち入りが制限されていました。そのため、人の手が入らず、豊かな森が市街地の近くに残されています。
 この山田緑地の豊かな森を守り、育て、学びながら、遠い未来の人たちに自然保護の大切さを伝えるため、「30世紀の森づくり」を基本テーマとして定めました。山田緑地は、利用者が身近な自然にふれあい、親しむための「利用区域」、環境保護を優先する「保全区域」「保護区域」と大きく3つの区域に分けられています。その中でも、保護区域は人為的なコントロールは行わず、千年単位の植生遷移を見守る区域とされています。30世紀には本来の植生である照葉樹林が多く見られることでしょう。
 未来へ向けた一歩として、2009年度から入園を無料とし、「30世紀の森づくり」の趣旨に賛同する人たちから寄付をお願いする制度をとっています。

洞海ビオパーク:洞海ビオパーク(1998年完成)は、皇后崎浄化センターの処理水を、植物を利用してさらに浄化し、水辺の生き物たちのすむせせらぎを創出した施設です。楽しみながら浄化のしくみを観察できます。

市民参加による洞海湾の環境修復:2003、2004年度に北九州市港湾局(当時)、環境科学研究所、国土交通省九州地方整備局が共同で、「ムラサキイガイを使った洞海湾の環境修復技術」の実証実験を実施し、市民参加型の環境修復手法「マイロープ・マイ堆肥」を開発しました。現在は、その成果をもとに、地元小学生を対象に「ムラサキイガイを用いた洞海湾の環境修復体験教室」を実施しています。

日本最大級のビオトープ
 北九州市は、響灘・鳥がさえずる緑の回廊創成事業の中核として、響灘廃棄物処分場跡地でビオトープを整備しています。2012(平成24)年に正式オープンを予定しており、完成後は面積約48haの国内最大級のビオトープになります。
 もともとこの地区は、1980(昭和55)年から1987(昭和62)年まで産業廃棄物やし尿など市民や企業が排出したごみの埋め立てを行う響灘廃棄物処分場でした。それから長い年月が過ぎた結果、デコボコの地形に湿地や水たまり(淡水池)、草原などの多様な環境が生まれ、さまざまな生物が生息するようになりました。
 響灘ビオトープには、これまでに237種におよぶ鳥類や、284種の植物、24種のトンボなどが確認されています。その中には、メダカやベッコウトンボ、チュウヒなど絶滅危惧種に指定されている希少な生物の姿もあります。


ビオトープ:多くの生き物が生息する空間のこと。周辺の環境と明らかに区別される場所。

北九州市環境首都検定公式テキスト2011改訂版より抜粋


自然共生を学べる施設:内容 対象人数 所要時間
いのちのたび博物館

いのちのたび博物館

地球の成り立ちや生命の歩みを学ぶ自然史ゾーンと、太古から現代までの暮らしの変遷をたどる歴史ゾーンから構成され、迫力満点の博物館!
体験学習も充実しています!

「化石発掘」「化石レプリカ」「ペットボトルで顕微鏡」「勾玉づくり」





いのちのたび博物館のHP(外部リンク)

制限なし 見学時間:60~120分
体験学習:60分
到津の森公園

到津の森公園

動物園の社会的  役割を学ぶ。
人間による環境破壊で住環境が脅かされている動物たちの命の大切さや、人間と動物との関わりあい方を、日常的に動物たちと接している飼育員や獣医から生の声を聞くことで学習。
★普段は見ることの出来ない、獣舎、調理場、動物病院など、『動物園の裏側』を見ることで、社会における動物園の役割を学習!





到津の森公園のHP(外部リンク)

40~80人 90分~120分
シャボン玉石けん

シャボン玉石けん

自分たちの身近な石鹸を通して、環境問題を考える絶好のチャンス!
家庭で使用した後に出るシャボン玉石けんのカスが、海や川にいる小魚や微生物の餌になる。昔ながらの方法でじっくりと作った肌と地球環境に優しい無添加の石けんづくりを体験し環境を守ることを学習。





シャボン玉石けん(株)のHP(外部リンク)
シャボン玉石けん(株)の環境への取組み(外部リンク)

150人 90分
※工場見学:60分
座学:30分
平尾台

平尾台

ここでしかできないケービング体験!
天然記念物・国定公園に指定されてるカルスト台地。大自然の絶景を楽しむとともに、鍾乳洞があり、自然のままの真っ暗な洞窟に入るエキサイティングな体験ができます!





平尾台自然の郷のHP(外部リンク)

30~50人
(1班)
180分
ほたる館

ほたる館

政令市でこんなにホタルが見れる街はない!
ゲンジボタルやヘイケボタルなどの昆虫をはじめとする水生生物の棲む水辺環境や飼育方法を学べます。屋外では、ヘイケボタルの飼育実験を行える水田型の水路や遊びながら自然な水辺を体験できる水路もあります。
5月下旬から6月上旬にはホタルツアーも可能です。





ほたる館のHP(外部リンク)

30人 40~60分
水環境館

水環境館

北九州市の環境の歴史がひと目でわかる!
川・自然・環境について理解を深め、北九州市のシンボルである紫川の「今」の姿を見ることで水の大切さ、川の生き物を学習する。





水環境館のHP(外部リンク)

150人 15~30分
山田緑地

山田緑地

身近な自然を再発見!
30世紀の森づくりを目指して、手付かずの自然を楽しめる場所。自然の楽しさ・すごさ・素晴らしさを、「森先案内人」が丁寧にサポートしながら、子どもたちの気づきを促します。





山田緑地のHP(外部リンク)

100人
※小学生向け
90分
響灘ビオトープ

響灘ビオトープ

廃棄物処分場跡地にの上にできた絶滅危惧種の野鳥などが多数見られる日本最大級のビオトープで自然を学ぶ。


30人
90分
北九州地球の道

北九州地球の道

地球誕生から現代までの壮大なドラマをガイドの説明を聞きながら自分の足で歩いて体験する。





北九州地球の道のHP(外部リンク)

30人
90分
白野江植物公園

白野江植物公園

日本の原風景・里山で、自然と触れ合いながら、生態系や自然と人の暮らしの繋がりを学ぶ。





白野江植物公園のHP(外部リンク)

50人
60分